新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。皆様方におかれましては、新しい期待をもって新年をお迎えになられたことと存じます。
 さて、コロナ禍が一段落し、国内外の経済環境につきましては、インバウンドの復活や賃上げの動きなど、ポストコロナ社会における前向きな流れがある一方、物価高騰や人手不足は深刻な課題になってきております。加えて気候変動による自然災害や、世界各地における紛争の激化などにより経済の先行きは視界不良の状況が続いております。
コロナ禍により、生活者の購買行動はすっかりと変わりました。すなわち、①近くのお店で買い物をする、②買い回りをしない、③買い物の頻度を減らす、ということです。小売業様の狭小商圏は更に進化を遂げ、自宅近くのドラッグストア様やスーパーマーケット様、ディスカウントストア様等は売上高を伸ばしております。
 一方、食品から日用品まで様々な商品が値上げされ、小売業様の店頭では、「来店客数・買上点数」の低下というかたちで大きな打撃を受け続けておられます。この環境下で生活者の皆様から支持される売場づくりをいかにしていくかが我々に課せられた大きな課題となりました。節約するものとお金を掛けるものを選別する「メリハリ消費」、そして、より安価な価格帯のものに乗り換える「トレード・ダウン」は、ますます強まることが必至であります。変化を事前に感じ取り地域に合わせたきめ細かなご提案をスピーディにすることが弊社にとって最も重要なことです。全国的な情報ではカバーしきれない、関東地域にしかない売れ筋情報を売場に反映させて頂きます。売場とは生活者の皆様と商品との出会いの場であります。弊社は今後も生活者の皆様に寄り添って参ります。これは地域密着卸の使命であると考えております。
もちろん「新しいカテゴリー」である「備える」、「季節軸から気温軸」という発想を具現化していくことも必要であります。
 我々の勝負の場所「店頭」にわざわざご来店して頂く生活者が最も望む品揃えにし、更にお店のファンになって頂くお手伝いをするのが私どもの「営業担当」です。
側面からお役に立たせて頂いている関係各部署の『麻友スタッフ』、又、一万数千SKUの商品を緻密な在庫管理システムと正確なピッキング作業、緑ナンバーの営業配送で物流部門を担う『麻友エース』。昨年は、AIと計量システムを活用した新しい物流の仕組みを取り入れました。より一層皆様からのご期待に応えられるようにしてまいります。
麻友グループが三位一体となり、誠心誠意熱意をもってお取り組みさせて頂きます。
何卒、皆様には、旧に倍するご指導とご鞭撻をたまわりますことをお願い申し上げまして新年のご挨拶と致します。

令和6年1月
                                          株式会社  麻友
                                     代表取締役社長 清水 政弘

2024年01月01日